2005.9.23
 flash★bomb'05 レポート





 flash★bomb'05公式サイト


 Flash★Bombの歴史 〜FB'05までの道〜


ここのテキストは、製作者であると同時に一観客でもある私(nae)の目に映ったflash★bomb'05のレポートです。
客観性が欠けた箇所もありますが、どうかご容赦下さい。
メモを取りきれず、記憶に頼っている部分もあるので、発言主や発言内容が微妙に違ってる部分があるかもしれません。
また、不勉強の為、事実と異なる知識・情報を載せてしまっているかもしれません。
誤りなどお気づきになりましたら、ドシドシご連絡下さい。すぐに修正いたします。



【会場まで&開場を待ちながら】

12時に新幹線で東京入り完了!
電車を乗り継ぎ、会場のある(東急世田谷線)世田谷駅に到着。
ホーム上のベンチに誰か座ってる…と思ったらアーチストグッズコムの大西さんでした。
ポエヤマさんを待ってる」とのことで、挨拶だけでその場を離れました。
てくてくと歩いて会場である「世田谷区民会館」に到着。
人が少なくて、長期休み中の大学構内みたいです。
とりあえず会場の位置を確認できたので、食事場所を求めて移動。
でも飲食店らしきものが見つかりません。
弁当屋を発見して、去年のFBを思い出しました。
今年は製作者も開場時間後に会場入りすることになっているので、基本はお客さんと同じ。弁当を持ち込むわけにはいきません。
喫茶店を見つけたので、そこで食事を取ることにしました。
食事していると遠くの席から「ボム」「Flash」と言った単語が聴こえてきてきます。なんか嬉しくなりました。

13:50分。食事を終えて会場へ引き返すと、既に100人程の人だかりができていました。
会場入り口付近をボムTシャツを着たスタッフの方が忙しく走り回っています。
招待客用の入り口前に佇んでいると、hotateさん登場。
それを皮切りに、次々と製作者やスタッフが現れて挨拶天国。
その間にもお客さんが増え続けていきます。
見ていると、列整理の為に飛び出したまっつん映夜祭:主催)が段差にハマってコケました。
流石まっつん。でもそんな誰も見てない場所でボケられてもw
向こうから大西さんともうひとり、背の高い方が歩いてきました。あれがポエヤマさんに違いありません。
(ポエヤマさんは手前5メートルくらいの場所で誰かに呼び止められて行ってしまいました。残念…)
関係者同士で雑談をしているうちに、14:00になりました。



【入場開始】
お客さんの入場と同時に、我々も中へ入っていきます。
入場チケットと引き換えに、bomb特製のタブロイド誌「Bombloid」をいただきました。
一面に記載されている、『最後のショウゲキ』というアオリ文句に首を捻りつつ、会場内へ。
階段の下に警備を担当しているKIKIさんを見つけたのでご挨拶。
階段の脇に貼ってあるflash★bomb'05のポスターに寄せ書きを求められたので書かせていただきました。(てのりさんの真下)
その後階段を上がって、無精髭さんの誘導で2階席へ案内されました。
そこで大勢の製作者さんと顔を合わせました。初めて会う方も、顔馴染みの方も。
私はどうも人の顔を覚えるのが苦手で、一度や二度くらい顔を合わせただけではすぐ忘れてしまいます。
512kbさんに「あ、どうも」と声をかけていただいたのですが、「え…え〜と?」と戸惑ってしまいました。JAWACONで話をしてから一ヶ月しか経ってないのに…;
(後で512kbさんから「ショックだった」と苛められましたよw)
製作者用のパスカードのようなものがなかったので、物覚えの悪い私はてんやわんやでした。
今回初めて顔合わせた人の顔、次にお会いした時に忘れてそうで怖いなあ;

ここで光栄にも穴清水の中の方々にご挨拶することができました。
FBの起源となったFLA板アンチスレの立役者、simsさん。この方と実際にお話できる時が来るとは、去年まで思いもしませんでした。

開演まで暇なので、hotateさんと階下に降りることに。
いるわいるわ、見知った顔がw
一人一人挙げているとキリがないので、ここでは一部だけ。
スクリームのマスクを手にしていたのは朝倉さんです。私もかぶらせていただきましたw
映夜祭サポの元見習イさんがダブルコラボTシャツを着て来場してくれていました。嬉しくてどんなリアクションとったらいいかわかりません。本当にありがとうございました。
あいすさんの網タイは別にコスプレというわけではないと思われます。
みやかけおさんにご挨拶させていただきました。
そう言えば、当日来場されているという「SILDRA COMPANY」のyukinoさんを探したのですが、遂にお会いすることができませんでした。残念;

雑談したり話しかけられたりしているうちに開演時間に。
2階へ戻って席に着きました。
この段階で席の大部分が埋まっていました。
(正確な人数はわからないのですが、最大1202席らしいので、来場客の総数は大体900〜1000人くらい?だったのではないでしょうか)
ホールは映画館そのもので、巨大スクリーン(本気で巨大)が舞台奥に展開されています。
座席はホール奥(上方)へ向けて階段状に広がっていました。
前日の晩、サポートのTETLAさんに「覚悟して下さい。会場がトンでもなく広いです」と脅されていたのですが、予想以上でした。

 【開演】
場内の照明が落ち、会場のざわめきが静まっていきました。
OPの前にG-STYLEさんの「1歳6ヶ月の注意事項」がブザー音と共に開始され、笑いが場内に巻き起こりました。

そしてKIKIさんによるオフィシャルの注意事項ムービー「attention」が流れました。
静かに盛り上がっていくBGM(作曲もKIKIさん)に合わせ、ロゴが3D展開してゆきます。
女性の声で「phase 3」「flashbomb'05」が読み上げられ、注意事項スタート。
着信音と携帯電話のシンボルが画面に映り、携帯電話の使用注意が表示されました。(着信名は「JAZRACK」)
続いて、撮影禁止のアナウンス。(異様に長い望遠レンズのカメラが登場)
続いて、騒がしい行為の禁止を告げるアナウンス。(引越しおばさん登場)
会場内での猥褻行為は禁止フォー!(HG)
そして、お馴染み「上映中は愛をもって」のフレーズ。
カウントダウンが始まり、「Final phase of flashbomb Project」「flashbomb'05 The third Impact」。
カウントゼロで、「…The last ignition!」

COOLな映像に場内の緊張感がマックスに高まったところで、OPムービー上映!
★楽園 -finale- ―スキマ産業さん

第一回から始まった楽園シリーズの完結編です。
前回、AAキャラクターのコマアニメで度肝を抜いたスキマ産業さん。
今回はそれに加えて3Dの要素が盛り込まれています。

力のある映像に場内が打ちのめされたところで照明が点され、司会のお二人、ご存知DJ急行さんとセラチェン春山さんが登場。
拍手と共に開始宣言が行われました。

ここで今流れた3作品を紹介。
スキマ産業さんのコメントも読み上げられました。
今回のbombではコメントの多くを女性の声で読み上げる、という試みが為されていました。(とても聞き取りやすい声でした)

続いてゲストの紹介が行われました。
まず、右サイドにFlashニュースサイト代表のかーずさん(メガネw)。クリエイターサイドのコメンテーターとしておとまにあさん
左サイドに「いわゆるジャーナリスト」井上トシユキさん。そして2ちゃんねる管理人ひろゆき……は、今回も遅刻でしたw
お約束の遅刻をするひろゆきに場内から拍手。

春山さん:「10分前に、(ひろゆきから)家を出たって連絡入りました」

井上さんは第一回からBombに観客として臨んだ方で、それ以降Flashにr強い関心を抱き、遂に今年、Bombの壇上にやってくることができたのだとか。
感慨深げに語っておられました。

以下、作品紹介とおおまかな流れです。

 第一部(テーマ:疾走感)
EMDCR153回帰さん
年始にこの人の作品を観る機会がありまして、その時に「この人のやろうとしていることはFlashに向いてないのでは?」と感じたのですが、ズバリ、今作はAE&movの全力投球作品です。
様々なオブジェクトが入り乱れる環境映像風の構成。万華鏡のような色彩群。とにかく配色の美しさに魅せられる作品でした。

かーずさん:「日本人ぽくないセンスですよね」
おとまにあさん:「Coolなもん出来たで!ボブ!って感じですね」


ムサベツカウンターストップエジエレキさん
アクションゲーム風の世界で二人のキャラクターが敵と戦うアニメ作品でした。
しっかりした描線で描かれたキャラクターと小気味よい動きがマッチして、爽快感溢れる内容となっていました。
自作の楽曲と映像がテンポよく組み合わさっているので、最後までダレさせることなく見せ切ってしまう、素晴らしい作品でした。


aspEct伊織さん
細切れの白黒写真を絵の具で汚してゆく、倒錯的な映像作品でした。
ピアノ音の連打が映像の歪さを強調します。(楽曲は逆回転での高速再生っぽい印象でした)
音の面積と描画の面積を重ねあわせる表現がとても面白い作品。


VBso-shiさん
銃を持った女の子がロボット達と戦うアニメ作品。
とにかくキャラクターと背景の描画力が圧倒的。絵が映像に与える力というものを再認識させてくれました。
多間接手法を用いたキャラクターアニメなのですが、ボード乗り(背中向)のシーンは必見。メチャメチャ巧いです。
BGMが勢いのある曲なのですが、見事に消化しきっています。ラストも上手にオチていると感じました。

作品上映後、so-shiさん本人がステージに登場。
可愛らしい女性の方で、かーずさんが勢いよく食いついてナンパしてましたw


ここで一度目の休憩。
スポンサーであるRAMSさんから声優ドラマレーベルのCMが流されました。


 第二部(テーマ:個性)
★山陰国盗り物語 ―FROGMANさん
島根と鳥取の、血で血を洗う抗争。
FROGMANさんのいつものノリが炸裂しました。
バカバカしい思考であらぬ方向へ展開してゆく、この話づくりの巧さ。
まさにお笑いの才。


なぜなにどうぶつらんどnnmさん
チャンネルを変えるたび、状況が変化する面白アニメ作品。
ありきたりの題材でも、nnmさんの宇宙思考にかかるとこうなってしまうw
一点の曇りもない心で言える!
僕もカレーが大好きです。


★夢オチ ―TNTさん
4人のTNTさんが登場するコント風作品。(友達に自分を撮ってもらって、それをひたすらトレスしたそうです)
後半にお客さんを巻き込んだ手拍子ネタが盛り込まれていました。
この手拍子ネタはflash★bomb'04でホンさんや熱湯さんが用いて大成功したというルーツのものなのですが、TNTさんはこれに「太鼓●達人」的要素を取り入れて、手拍子連打、つまり拍手でラストシーンをシメるという手法に挑戦。
見事にお客さんを湧かせていました。

作品上映後にはTNTさん本人がステージに登場して、チャームポイントのハイトーンボイスを披露されましたw

おとまにあさん:「これ写真撮った時、マッパになったの?」
TNTさん:「はい」
ひろゆき:「自分好き?」
TNTさん:「はい」

ここで急行さんがツッコミ。
急行さん:「すいません、かーずさんがすごく素っ気ないんですがw」
かーずさん:「男には興味ないw」


DOOLぴろぴとさん
「見所・段々と腐っていってハエがぶんぶん飛ぶところ」というコメント通り、ハエが飛び交う辺りから倒錯感が強まってきます。
明滅する枠。女の顔に重なる、小刻みに震える黒い手。嫌がり、もがくように空転する少女の足。
歌う少女の唇。歯車の内臓。捕らえられた蝶。零れる涙。ずれ落ちる少女の顔上半分。崩れ落ちる少女の足元。
白い何かをなで回す黒い手。スタンドライトを回転させる黒い手。羽根が生えて飛んで逃げようとする白い何か。
それを握り潰す黒い手。体に切断線の見える天使。顔に虫がたかり、開きっ放しになった少女の唇。
もはや痙攣するだけとなった少女の足。切断線から裂ける天使。行き場を失い、震えながらさ迷う黒い手。
死体である筈の少女の口が動く。目と口にぽっかりと空いた穴。そこから覗く花弁…
観ていてどんどん不安定な世界に連れて行かれてしまいます。
ラストカットは夢に出そうなインパクトです。
個人的には、今までのぴろぴとさんの作品で培われた技術や世界観の集大成的作品のように思えました。
内容の解釈は人それぞれだと思うので、ここでは詳細に語りません。


異形花魁華屋敷穴清水さん
異形の肉体を持つ少女が主人公のフルボイスアニメ作品。
凄 す ぎ ま す。
絵の力と物語の力。そのどちらもが人の暗黒面の表現に全力を注いでいます。
やめてくれ!!と叫びたくなる内容でした。もう二度と観たくない(←最上級賛辞)
観終わったらどっと疲れました。
横のsimsさんに「魂抜けました…」と言ったらニヤリと笑みを返されてしまいました。

かーずさん:「背徳っていいなあ」


ここでニ度目の休憩。
スポンサーであるshockwaveさんのCMが流されました。

この休憩中に、つかはらさんから「声優カブってるかも」と言われてビックリしたのですが、これはつかはらさんの作品「通勤大戦争」のスタッフロールを観て謎が解けました。
実は「無重力少女SORA」の声優はmixiとメッセ上で緊急募集をかけ、数人のFlash製作者の方からも協力の声をいただいたのです。
(実際にはFlash関係の人の起用はなくなったのですが)
そのため、「通勤大戦争」と掛け持ち出演になってる人がいるんじゃないか、とつかはらさんは思われたようです。

そんなちょっとした裏話もありつつ、第三部開演です。

 第三部(テーマ:アニメーション)
★100 color pencils(近日公開予定) ―2501さん
「24 color pencils」の続編にあたる作品でした。
3Dを使用したMG系作品なのですが、とにかく色が美しい。空間の表現も突き抜けています。
全体の尺が短いということもあって、何度も繰り返して観たいと思いました。
作中に512kbさんの名前が登場していました。3D部分で何か関わっているのでしょうか。
コメントの「ネイティブアメリカンに『急行さんが読みにくいんじゃないか』と言われたのでアハンドレッドカラーペンシルズというタイトルはやめました」というのを受けて、急行さんが「舐められてますねw」と切り返していました。

ちなみに2501さん、作品の完成が当日ギリギリだったため、直に会場へCD-ROMを持って来ていました。


umeyon the movie梅四さん
韓国にてFlashとキャラクターグッズの販売企画を展開していた梅四(うだひろえ)さん、本作は個人で作成したミュージッククリップ風のアニメーションでした。
魅力的なヴォーカルと曲がPOPな映像を盛り上げます。
内容は各キャラクターの関係や性格がわかりやすく示されるショートストーリー。
個人的にグウ★星人の冷ややかな顔が好きですw


★廃墟の傭兵 ―てのりさん
「森林の子」シリーズの続編(6話と7話の間?)でした。
例の3人組がコマアニメで動く動く。加えてダイナミックなカメラワークも凄いの一言。アクションの尺が長く、とてつもないカット数と描画枚数になっていました。
背景のキレも見逃してはいけません。
そもそも「森林の子」はてのりさんのGIFアニスキルが炸裂する長編Flashアニメなのですが、実のところ完全無音の作品。
今回の「廃墟の傭兵」はFB仕様ということで、効果音と声を盛り込んだ仕上がりになっていました。
てのりさん、一人3役は頑張りすぎですw

作品上映後、井上トシユキさんがてのりさんの声を真似て笑いをとっていました。
…やけに似ていましたw

おとまにあさん:「最近、音声を聞かせる作品に変わっていく作家さんが多いですよね。完成されたアニメーションに向かってる」


曼朱沙華(まんじゅさげ)宵一さん
紅白FLASH合戦以来9ヶ月ぶりとなる、宵一さんの新作Flash。
老人が線香花火の中に過去の記憶を見る、とても静かなアニメーション作品でした。
音のひとつひとつが胸に染み入るようでした。
宵一さんのイラストがいいですよね〜。大好きです。


Twinkle 取れないマスク流星星野さん

自分の顔を探し求める不思議な物語。
流星星野さんの独特の世界観と紫のグラデを使った色づかいが魅力的なアニメ作品でした。
作品と関係ない話なのですが、私はFBの会場に行くまで、ずっと「リュウセイセイヤ」さんだと思い込んでいました。
他の人が「ホシノ、ホシノ」と話しているのを聞いてようやく間違いに気づきました;


無重力少女SORAnae
拙作です。
マニアックすぎるネタコメントを去年と同じく、急行さんが熱入れて読み上げてくれました。急行さんありがとう。
女性の声で淡々とネタテキスト読んでもらうというのもオイシかったかもしれませんがw
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「SORA」の製作テーマ(作品テーマではなく)は、ズバリ「Japanimation」です。
「Limited animation」の意味を履き違えたが為に、独自の経済的作成法に進化してきた「Japanimation」という分野。
しかしながら、手塚治虫大先生が切り開いたその道は数々の可能性を生み出してきました。
私はフルアニメやコマアニメ以外の部分にFlashアニメーションの可能性を大きく感じているのですが、「SORA」では敢えて「動かないけど、動く(矛盾してますが)」というJapanimation(的なもの)に挑みました。
何故なら、そこに子供の頃に観たTVアニメのドキドキがあったからなんですね。
ツールの進化によって個人でJapanimationを作れる時代が来るのなら、そこから生まれる可能性にも手を伸ばしたくなると言うものです。

作中に説明的な役割を持つ映像部分があるのですが、上映後に数人の方から「MG(Motion graphic)っぽいですね」と言われました。
すみません。違うと思いますw
個人的な捉え方ですが、私は「何かが高速移動する動画手法」や「シンボリックなオブジェクトで構成する動画手法」を安易にMGと呼ぶのはよくないと思っています。
Motion graphicの大きな発展性と限りない可能性の為にも、ああいうのをMGと呼ばない方がよいのではないでしょうかw
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上映後、ひろゆきが「アニメですね」と言ってくれたのは実に嬉しいことでした。
そして、声優とFlashクリエイターのコラボレートの可能性について、コメンテーターの皆さんが色々とお話をされていました。
そんな中、ラストのセリフにかーずさんが「イケてないメガネって俺のことか!?」と、ゴッツイ角度から食いついてくれたようです。本当にありがとうございましたw


★銀河鉄道の夜に ―赤木虫大さん
宮沢賢治の小説「銀河鉄道の夜」を題材にした映像作品。
onokenさんの曲を巧みに使って、完成度の高い演出を作り上げています。
剥がれ落ちていくピースが綺麗。
詩文、映像、曲、どれかに引き摺られてしまうのではなく、各々が見事に支えあっている作品でした。


土煙高田馬場日暮里本社さん
てのりさん同様、GIFアニをベースとしてFlashに手を染めた方です。
本作は代表作「次郎長三国志」に匹敵する大作アニメーション。
堀部安兵衛にまつわる有名エピソードを題材とした内容になっています。
実力派の日暮里さんが生み出す超絶コマアニメと大胆なカメラワーク。
観ていて見事にケツが浮きました(失礼)
テンポよく笑いを盛り込んでいる部分もあり、(流石に会場では「嘔吐」などは読み取れませんでしたが)観客を大いに沸かせていました。
楽曲は「次郎長三国志」同様、黒沢ダイスケさんのもの。この方の作られる曲、好きですw

おとまにあさん:「気持ちいい」
かーずさん:「海外で通用する国産アニメだと思います」


第三部はこれで終了。
休憩を挟んで、いよいよ大詰めとなります。


 第四部
第四部

超絶無職ニィトガイアンタイトルさん
第四部一発目を務めるのは、アンタイトルさんの作品。
彼の真骨頂(?)、ドクオネタFlashでした。
全編ネタづくしで黒い笑い満載の内容w
短い時間に詰め込まれたネタがテンポよく繋がってゆく様子は軽快の一言。

ひろゆき:「職安ってあんなに怖いところなんですか」


団地妻- Apartment Wife -halcyonさん
団地妻シリーズ第2弾です。
商店街の福引でハワイ旅行を狙う団地妻。結果は…?
今回は旦那さんとの絡みは殆どなく、福引所の人と小悪党がメインの絡み相手となっています。
「団地妻」の魅力は顔こそ無表情でありながら感情的に行動する過激な奥さんにあるわけですが、今回は小悪党の強烈な表情変化がそれを強く引き立てています。
大根直撃シーンでは会場が大きな笑いに包まれました。

上映後、ハルシオンAさんが登場。
フラハクの時と同様に黒い覆面で顔を隠して舞台に現れたのですが、何故か誰一人そこに触れず仕舞いw

ひろゆき:「見た目には誰もツッコまないの?」


母娘漫才 飴鞭家ジェシー・ケイトみやかけおさん
昨年のFB作品、「おにいさんとタケル君の腹話術ショウ」の形を受け継いだ漫才モノでした。(ドラ●エ台詞音も健在)
時事ネタをメインにして、ひろゆきとFBを強烈に揶揄する内容。
終始、みやさんならでは、といったネタが披露されました。

作品上映後、みやさん本人が登場。舞台中央を横切ってまっすぐひろゆきのところへ行き、土下座w
インタビューに合わせてDVDの宣伝をするという商魂逞しさも見せ付けてくれましたw
みやさん自身が面白い人だからこそ作品にそれが表れてくるんだろうなあ、としみじみ感じました。


★ファンキーブッダ ―すなふえさん
出す作品にハズレなし!世界のすなふえさんの新作は、お得意の高速紙芝居Flash。
奇天烈なお寺(と言うか石仏)を紹介する内容でした。
軍艦マーチに乗せて上下するオブジェクト群がなんとも楽しげ。
わざわざ取材に行ってきただけあって、紹介にも力が入っていますw
作品後半からは時事ネタの「のまねこ騒動」にを絡めたネタのオンパレード。
これでもかこれでもかと畳み掛けてゆく様が痛快です。

読み上げられたコメントで、「今回のFLASHのために牛久大仏という世界一でかいギネスにも載っている大仏を取材に行きました。すごく大きいです・・・・」という下りがありました。
この「牛久大仏」はそっち方面(どっち方面?w)の人にはかなり有名なもので、映画「下妻物語」にも登場しています。(余談ですが、この映画の映像センスの突き抜けぶりはヤバイです。映像に興味のある方はぜひ一度御覧下さい)


Nightmare City Catastropheみ〜やさん
昨年の紅白FLASH合戦でMVPに輝いた作品「Nightmare City」の完結編。
とにかく、スピード感溢れるアクションが心地よいです。曲にあわせた構成も違和感なく、収まるべき場所にすんなりと収まっています。
前作でやり切れなかった「ガラス粉砕→落下」のシーンなどもやり遂げ、完全消化の印象。
飛び道具の軌道やオブジェクトの位置変化など、細かい部分でも見せ方が光る作品です。
高速ビルシーン&壁走り(元ネタは「POWERPUFF GIRLS MOVIE」でしょうか?)では高速手法とテンションの関係を再認識させてくれました。

作品上映後、み〜やさん本人が登場。
緊張で固くなってしまっているみ〜やさんをリラックスさせようと、急行さんが「友達!」と言いながら握手を求めていました。
その流れで、作品よりも本人への「いじり」がメインにw
舞台を去る時に脱兎の如く逃げ去り、客席に微笑ましい笑いを残してくれました。

おとまにあさん:「瞬きするのが惜しくなりますね」
かーずさん:「起承転転転、ですね」


★僕らの道は金と命とアダルトビデオ ―とろっこさん
いよいよ残すところあと2作品。奇しくも第3回紅白と同じお二方が最後を締めることになりました。
とろっこさんの新作は、個性的な絵風のアニメ作品でした。
スカッシュやブラーが的確に使われていて、全く隙のない作りとなっています。
卓越した画力の持ち主であるとろっこさんですが、本作はそれに加えてアニメのスキル・知識の凄さを発揮していました。
更に、膨大な量のカット数に驚かされます。「真似井金子がAVデビュー?」のシーンは、「観たい」という表現だけで、なんと8カットw

会場で観ながら感じたのですが、この作品、ちょっと面白い画面構成になっています。
キャメラの基本位置が「寄り(アップ)」なんですよね。
目のアップ、顔のアップがデフォルト。キャラクターの全身絵や部屋の全体像を映したカットが殆どない。
その為、非常に閉塞した空間が生み出されています。ひょっとすると、描画作業上の省エネ効果を狙いとしているのかもしれませんが、男が二人、狭い部屋で額を突き合わせてボソボソとやるこの作品には打って付けの構成と言えるでしょう。
また、そういう閉塞感が続いた後だからこそ、真っ白なだだっ広い空間を二人が駆けるシーンは(軽快な音楽も相まって)心地よい開放感を観る者に与えてくれるのです。

作品上映後、とろっこさん本人が登場。
制作期間は3ヶ月だと仰っていました。


通勤大戦争つかはらさん
大トリはつかはらさんの新作。
通勤電車におけるサラリーマンの闘いを空戦で表現するコメディ作品でした。
私自身、毎朝席取り戦斗で奮闘しているため、「あーわかるわかるw」と頷きながら見終えました。
声優陣はFlash製作者達による超豪華メンツw
作中にも2501さん、すなふえさんと思しきキャラクターが登場していますね。

開演前にキャラクターデザイン(と作画)を手がけられた剣さんとお話しする機会があったのですが、「つかはらの代表作になっていいと思います。それほどの出来。でも、本人は『これはネタ(作品)だから』って謙遜するんですよ」と笑いながら仰っていました。
作品の技術面、クオリティについては、ここでは控えさせていただきます。
と言うのも、井上トシユキさん(日本で誰よりもウシガエルを繰り返し観ていると豪語w)には及びませんが、私もまた弥栄堂作品を繰り返し見て、その驚くべき技術に注視してきた身であるため、一度語りだすとこのページがFBレポではなく、「通勤大戦争解体書」になってしまう恐れがあるためです。
(昨年のFBレポや紅白作品紹介でもそれを考えて手短な紹介とさせて戴いてますw)

通勤大戦争の作り込みを一部紹介させていただきますと、例えばラストカットの「電車が画面奥に去ってゆくシーン」。
Flashアニメーションにおいて、このようなシーンを表現する際、最もよく使われるのが「縮小」の手法です。
Flashには一枚の絵をオブジェクト化し、それを拡大縮小させる機能があります。
去りゆく電車を少しずつ大きさを変えて何枚も何枚も描画するのは大変なので、多くのクリエイターはこの拡大縮小機能に頼ります。
ところが、この手法には大きな欠点があります。それは「遠くへ移動した時にも、描線が鮮明なまま」であること。
この場面に当て嵌めると、「遠方の電車の窓が近距離にある時と変わらず、形、個数まではっきりと判別できてしまう」ということです。
これは明らかに不自然で、著しく遠近感を損なう結果となってしまいます。

ところが、通勤大戦争では少し違った手法が使われています。
1フレーム単位で遠ざかる電車の描線が壊れ、遠くに移動するに従って、簡略化されてゆくのです。
推測ですが、これはFlashで描画した電車の絵をラスター画像で書き出し、それをもう一度「ビットマップのトレース」で分解して使用しているのではないでしょうか。
ノイズの許容量をフレーム単位で変化させてやれば、「遠くへ移動するに従って、描線があやふやになる」という自然な表現が仕上がります。
従来のコマアニメ手法と、拡大縮小のデジタル手法、その狭間から生まれたまさにFlashならではの手法と言えるでしょう。
このような映像表現へのこだわりは、弥栄堂作品の一端に過ぎません。
FBという舞台で「通勤大戦争」を観賞して、一製作者として、また一ファンとして私はまたしても強く弥栄堂に魅了されたのでした。

上映後、いつものようにダルトーン系で統一した服に人民帽姿でつかはらさん本人が登場。
大きな拍手で迎えられました。
「通学時の乗換えで階段を下りている間に、いつも電車が行ってしまう。ホームまで飛んでいけたらいいのに、と思って」と、作品を作るきっかけとなったエピソードを話されました。
制作期間は僅か1ヵ月半だとか。凄い…


これにて全ての作品上映が終了。
コメンテーターの皆さんによる総評が出されました。

おとまにあさん:「Flashの表現の幅が広がってきていますね」
かーずさん:「職人個人のレベルも高くなってきています」
井上さん:「今年からはもう、『Flash作家』と呼べる人が『作品』を出してきています。これからが楽しみですね」
ひろゆき:「一発ネタで笑えるようなものが欲しいですね」

 flash★bomb'05 エンディング
スクリーン上方のミラーボールが動き出して、いよいよエンディングへ。
去年同様、最後に製作者達によるオールスター寄せ書きムービーが上映されました。
勿論、曲はElysium。
スタッフロールに登場する沢山の名前。
大勢の人が皆で作り上げたイベントであることを再認識させられました。

満場の拍手の中、照明が落ちて終了…


いや、いつもならここで次回予告のムービーが流れる筈。
期待して待っているとステージに長田社長がスポットライトを浴びて登場しました。

社長:「3年に渡って実現させてきた『FLASH★BOMBプロジェクト』ですが、今回で終了となります」

え?えーーーーーーーーーーーー!?

急行さん:「ちょっ、社長。聞いてないよ!?」

背後のスクリーンに映し出される「flash★bomb terminate」の文字。
FlashBombに代わって、別の3Dロゴが出現。
…1up?

社長:「新プロジェクト『/up』(スラッシュアップ)を立ち上げます」

会場を包む驚きの中、「/up」を通じてFlash作家の支援をしてゆくこと、夏にBombのようなオフラインイベント、冬に紅白FLASH合戦のようなオンラインイベントを開催してFlash界を盛り上げてゆくことが説明されました。


【閉演後】
濃密な4時間を過ごしたために心身ともにヘトヘトになってしまい、「う〜ん」と大きく伸び。
以下、箇条書きで閉演後のことを少し書き記しておきます。

■舞台に上がったことで面の割れたとろっこさんを襲撃w
最近ネット上でも多少の交流があったのですが、実際に会ってみると、とても感じのよい人でした。
■出口でアンタイトルさん発見。期待通り、いやそれ以上のネタ作品を送り出した彼に一言。「恐ろしい子!」
■み〜やさんを捕まえて次回作の構想を聞いてみる。いよいよオリジナルかな…?
■今回の作品について聞くと「擬人化に賛否両論あると思います。でも好きなことをやれたから満足です」という答え。や、まったくその通り。「好きなことをやる」これを大切にして欲しいですね。
■50さんに1年(と2ヶ月)ぶりにご挨拶。相変わらずエネルギッシュな方です。
■階段の途中でwosaさんに遭遇して、ご挨拶。ちょっと疲れた様子でしたw
■サイト閲覧者の方、数人から「お疲れ様でした」と声をかけていただきました。とても嬉しかったです。
■しっぽさん、朝倉さん、TNTさん達が集まっている場所で、チョータさんを紹介されました。イメージと違っていたので吃驚。
■会場出口でサポートとして働くmutastさんにご挨拶。
■同じく、garniさんにご挨拶。

会場を出ると、お客さんが帰っていかれるのが見えました。
スタッフのみずあみさんがFB製作者を引き止めて、エイヤ会場へ案内する旨を伝えて回っていたので、それをお手伝い。

暫くしてお客さんがハケたので、その場の全員でエイヤ会場へ移動開始。
途中、すなふえさん、nnmさん、TNTさん達とすなふえさんの作品について話しながら歩いてゆきました。
「いやはや、●●ネタで行こうと思ってたんですが、50さんに止められちゃいましてw それで大仏ネタになったんですが、あのままだとつまらなかったと思いますよ。のまネコ騒動のお陰ですね。いやはや、毎回毎回ツイてます」
「のまネコ問題に対してnaeさんがネタで返しているのを見て、急いでメール返しました。いやはやなんとも」
「すなふぇすた?やりますよ。いやはや」
「いやはやなんとも」

世田谷駅に到着したところで、(エイヤ会場入りをする前に食事を取るため)グループをふたつに分けました。
一方をみずあみさんが引率していき、もう一方を何故か私が受け持つことに。
でも周りを見たら普段話すことのない関東方面の人が一杯。こりゃいい機会かも、ということで安請け合い。
移動中、碇さんから色々話を聞かせていただきました。
学業と仕事で忙しいため、なかなかFlash作成の時間が持てないそうです。
その後、食事もせずに歩き回っているうちにわりといい時間になってしまったため、エイヤ会場に移動。
途中場所がわからなくて、みずあみさんに迎えに来てもらったりするトラブルもあったのですが、どうにか会場に辿り着くことができました。

夜はまだこれからです。

<『映夜祭'05レポート』に続く>

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