第3話:書邂逅




7つの階段を下った、その場所。
薄暗い広大な空間。
図書館という場所。
数え切れない棚。遥か彼方の闇の中まで、ずらりと並んでいる。
そして本。その膨大な量。
紙の匂い。
知識や夢が。無尽蔵に蓄積されてゆく。

棚から選んだ、数冊の分厚い本。
私はそれらに没頭しました。
周囲の薄闇が、やがて本の世界に変わります。
物語が私の中を満たしてゆきます。

白い魔女と戦った、4人の兄弟。
竜と共に空を翔けた、小さな少年。
地の底で指輪を得た、愚かな妖精。

閉館のベルが鳴り、私は追い出されました。



楽曲:Peter in Nightmare
sound avenue


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